季節の鼓動 《平成30年3月中旬》 |
花の季節ももう間近の三月中旬。
先月末に続いて今回も、冬の名残を求め思い切って日本海を東北へ向けて北上・・・のはずが、天候や積雪の情報等を勘案の結果、やはり中途半端な季節と判断。
北行は断念し、豪雪の魚沼で雪崩など絵に出来ないかと目的地変更。
相変わらずの行き当たりばったりです。 未だ豪雨災害からの不通が続く只見線。 よく絵にされるのは会津側で、そちらも魅力的なのですが、毎年五月の連休前後までは峠の国道252号・六十里越も冬季通行止め。 中部地方からの車での道のりが難儀で、なかなか足を運べない地域です。 但し、魚沼側も地味ながら隠れた魅力溢れる地だと思っています。 今年の冬は、地域によって積雪量が平年より多い地域と少ない地域のばらつきが極端だった様に感じます。 大雑把には、日本海沿岸は大量の雪なのに、内陸部、特に中部地方は空冬。 わたくしの地元、東海地方沿岸部等は、とうとう積雪皆無の冬となった模様です。 目的地の魚沼は、本州脊梁山脈の北面で比較的海からの距離が近いとあって、平年よりも幾分多めの積雪と言った雰囲気。 そもそも国内有数の豪雪地だけあってまだまだ大量の残雪に覆われていました。 道路脇では、冬の間の除雪で積もり積もった雪の壁を、大型重機で崩しダンプカーで運搬。 日に日に道幅が広くなり、町が明るさを取り戻して行きます。 そんな豪雪地域の山並みは一種独特。 木々が疎らな谷筋が幾重にも重なるその様は旅人を魅了。 その迫力の地形形成の要因は、遅い季節までの残雪もさることながら、主たる原因は雪崩。 大量の湿った雪が崩れ落ちる際に、木々諸共なぎ倒して、高木が育つ隙を与えないのです。 樹木の成長が妨げられる事によって、土壌の流出も起こり易く、より一層急峻な斜面が形成される、といった繰り返し。 そんなこの地域のこの時期ならではの迫力を表現してみたかった、という訳ですが、結果は如何でしょうか・・・ |